Memories of Scents
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スズラン

Le Lys dans la Vallée


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鼻の奥を刺激する甘やかで確かなスズランの香り。

30種以上もの有毒成分をもったこの花は
目には少女のように可憐でコロコロと笑うように風に揺れる。

ベルベットのような肉感と
雪のようにしずかで純粋な輝きをもった花。



スズランというと、
バルザックの小説『Le Lys dans la Vallée』。
『The Lily of the Valley』(スズランの英名)、『谷間の百合』と訳された小説を思いだす。

美しい肩をもち、鈴のような声をもつ
高潔なモルソフ伯爵夫人と、
多くの時間を学問に費やし腺病質的だった恋に憧れる主人公の青年フェリックスの抱くプラトニックな愛情は、
スズランこそ小説には出てこないけれど、英名の先入観からかスズランがもつ青さや繊細な輝きを擬えてしまう。



スズランの英名については色々あるけれど、フランス語ではmuguet。
ミュゲの香水というとDiorのディオリッシモ。

世界初の「スズランの香り」の香水。

グリーンリーブス
ベルガモット
ローズマリー
リリー
ライラック
エジプト産ジャスミン
ボロニア
アマリリス
コモロ産イランイラン
サンダルウッド
などなど

甘かったり、みずみずしかったり、グリーン調だったり...
そんなイメージをもつ植物と成分とで、スズランの香りとイメージを具現化した香水。



私のなかのスズランの香りはみずみずしく甘やかだけれど
その鼻の奥に確かに届くその香りは、
少女の清楚さ、純粋さというより寧ろ大人の女性の
奥深い清らかさのようにイメージしている。



明日はスズランの日。











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by memoriesofscents | 2020-04-30 10:08 | Today’s Scents


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